サターニャ「サタニキア百科事典」
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126: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:22:58.16 ID:6an8YmUi0



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結果から言うと、その掃除は無駄だった。

いつしか見つけることができなければ眠ることさえできないと思い込み、

棚を動かしてみても、冷蔵庫の下を探ってみても、針は出てこなかった。

そんな心境で掃除をしたところで部屋がきれいになるわけもなく、むしろ雑然とした印象を増していた。

それでもなお私は探し続けた。

小学校のときに友人から借りたはずの本が見つからなかったときも、確かこんな気持ちだったと思う。

心臓は血を一生懸命頭に送り、頭は血の返却を拒否しているようで、

頭が破裂してしまうのではないかと思えるくらい、私は他のことを考えられなくなっていた。





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