55:名無しNIPPER[sage]
2017/07/14(金) 00:36:36.20 ID:hK/0MRbw0
P「――で、どうしてこんな時間に、しかも1人で来たんだよ。それにその格好は?」
飛鳥「そう急かさなくても順に答えるさ。こんな時間とは云うが、もう夜は明けてきている。今はむしろ朝に部類される時間だと思わないか?」
P「ほーう。夜遅くが駄目でも朝早くなら問題ないと、そんな屁理屈を思いついた訳だな?」
飛鳥「実際この時間帯はちらほら早朝ランニングに勤しむ人達がいてね、道を選べば人目に付かないということはなさそうだったよ」
P「歩いてきた、んだろうなその言い草……」
飛鳥「寮からはそう遠くなかったしね、マップアプリもあるし。体力をつけるには良い運動になったかな」
P「そこまでしてここに来られても、どうして来たんだよ。わざわざ俺の不眠症のために?」
飛鳥「……いや、まぁ……今日しかなくなる可能性があった、というのが大きな要因か」
P「ん? はあ……それで、その格好は?」
飛鳥「また寮に戻って支度し直すのもどうかと思ってさ、中学生には学校があるんだよ。そういえばキミにこんな恰好を晒すのは初めてだね」
P(普段の自己主張の強い格好しか見たことなかったもんな……なんというか、いつもとは違う可愛さが――っていかんいかん!)
P「あのな、飛鳥。少なからず俺のために来てくれたのはあるんだろうけど、やっぱり女の子が1人でこんな所まで来るのはいただけない。預かる身としては親御さんに申し訳が立たないぞ」
飛鳥「それは……コドモ扱い、か? キミがそう云うだろうと思案して、危ない橋を渡ってきたつもりはないよ。訪ねるには非常識な時間だというのは謝罪するけれど」
P「子供扱い……もそうだし、そうだな……」
P(もっと自分が年相応の女の子、それも美少女の部類に入ってることを自覚してほしいもんだ。危険は何も外だけとは限らな――って待てよ?)
P(これもいい機会か……ちょっと脅かして自覚を促してやるとしよう。頭が働かないのもあって、今なら際どいことも出来そうだ)
P「この話は……あー、ひとまず置いといてだな。俺を少しでも眠らせにきてくれたんだろう? 来ちまったもんはしょうがない、時間が勿体ないから早く済ませよう」
飛鳥「そう、だね。時間を浪費していては本末転倒もいいところだ。じゃあボクは枕側にでも――」
ドサッ
飛鳥「――、え?」
P(さすがの飛鳥もベッドに押し倒されりゃ平然としてられないだろう。さあ、ここからどうしてやろうか)
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