モバP「鼓動が聴きたいなあ」飛鳥「やれやれ」
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19:名無しNIPPER[sage]
2017/05/01(月) 22:00:38.19 ID:IqbR0kPV0
文香「ここが……」

飛鳥「プロデューサーのハウスか」

ありす「お、お邪魔しますっ」

P(押し切られてしまった……。いや、どうせ興味本位に一度覗きにきただけだろうし、早めにこっちが折れてさっさと飽きてもらえばいいよな)

飛鳥「予想はしていたがこの人数では少々手狭だね。それに随分散らかっているみたいだが」

P「いつでも誰かを呼べるようにしてられるかってんだ。文句があるなら帰れ帰れ」

ありす「お掃除くらいなら私がやっておきましょうか? 日頃お世話になってますし、今日だって無理に押し掛けたようなものですから」

P「んー、これでも頻繁に使うものがどこにあるかは把握してるから勝手に片付けられるのもそれはそれで困る」

飛鳥「フッ、やはりキミはそちら側のヒトだったか」

P「どちらに対してのそちら側だよ。文香だって大量の本に囲まれても何がどこにあるか覚えてるもんだろ?」

文香「そう……ですね。私の場合は適度に片付けているはずなのに、積まれた本の数が変わっていないことがよくあります……」

飛鳥「容易に想像できる画だな……大方片付ける際に目移りした本を取って席へ戻るせいだろう」

ありす「お掃除が駄目なら……お、お洗濯、とか……?」

P「いいからいいから、というかありす洗濯出来るのか?」

ありす「それぐらい出来ます。家事はよく家で手伝っていますし、料理だって少しずつ勉強してるんですよ?」

P「おっ、偉いなあ。飛鳥よりいろいろ出来そうだな」

飛鳥「聞き捨てならないな。ボクを何だと思っているんだ、P?」

文香「……ありすちゃんはしっかりしていますし、同じ年頃だった私よりも余程手際が良さそうですね」

P「文香に手伝って欲しくても、本に熱中してて声掛けたところで聞こえ無さそうだもんなあ」

飛鳥「よし、じゃあこうしよう。今からボク達3人でこの部屋を片付けるんだ。このまま黙って家事の一つも出来ないような、堕落した人間だと思われてたまるか」

P「だからいいっつの、こっちはお前らに早く帰って欲しいんだから」

飛鳥「へぇ、そこまで頑なに拒むところをみると、何かボク達に見せたくない物が転がってるんじゃないか? そういうことならやめておくよ、ボクも鬼ではないからね」

ありす「……Pさん、そうなんですか?」ジトッ

P「そんな目で見るな! 冤罪だ! くそー……わかったよ、好きにしろ!」

飛鳥「決まったな。まぁ、部屋を好き勝手弄られたくない気持ちはよく理解る。どこまでなら手を加えていいかな?」

P「足場を確保するだけなら押し入れとかクローゼットに触る必要はないだろ? そういうことだ」

ありす「では私はこの辺から、あ、ゴミ袋はどこにありますか?」

文香「……ここにありました。使わせていただきますね」

飛鳥「Pはボク達が片付けている間に風呂なりシャワーなり浴びてくるといい。いつでも眠れる準備だけはしておいてくれ」

P(さっさと帰すつもりだったのにどうしてこうなった)


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