モバP「鼓動が聴きたいなあ」飛鳥「やれやれ」
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15:名無しNIPPER[sage]
2017/04/28(金) 22:16:37.22 ID:I5Cd+W0d0
文香「――それで、私に助力を……」

飛鳥「文香さんならボク達にとっても、Pにとっても好ましいと判断したんだ」

文香「……そうでしょうか? 頼って頂けるのは光栄ですが、私もまだ未成年なので大人とは言い難いですし……いざという時にお二人の力になれる自信も私には……」

ありす「そ、そんなことないです! 文香さんは大人っぽいし、知的なところがとても頼もしい方だと思います!」

文香「ありすちゃん……」

飛鳥「どうかな、文香さん。もし貴女がPのために一肌脱ごうという気持ちが少しでもあるのなら、たった一度でもいい。協力してくれないか」

文香「……。プロデューサーさんの不眠症は、そこまで深刻なんですね?」

飛鳥「みたいだね。なりふり構わずボクに泣きついてきたくらいだから」

ありす「飛鳥さんでなければいけないことはないと思いますが?」

飛鳥「その話は後にしようか、ありす?」

文香「……飛鳥さん、それとありすちゃんにも、ということでよいのでしょうか……お二人は人を眠りへ誘う程の安らぎを与える何かを心得ているのですね」

飛鳥「まぁ、ね。フフ……ん?」 ツンツン

ありす(Pさんは心音を聴かせれば眠れそうだ、という部分を伏せる必要はあるんですか?) ヒソヒソ

飛鳥(全てを最初から話してしまってはつまらないじゃないか。それにボク達でなければいけない、とまずは思わせておかないとボク達の出る幕が無くなってしまう) ヒソヒソ

ありす(それはそうですけど……騙しているみたいで気が引けるというか……) ヒソヒソ

飛鳥(それに、理由はそれだけじゃない。あの節操のないPがボク達を受け入れたとして、心音を聴くために誰か一人を選ぶことになれば……どうなるだろう) ヒソヒソ

ありす(68)「……」ジーッ

飛鳥(75)「……」ジーッ

文香(84)「……?」

ありす(……文香さんがいろんな意味で危険です!) ヒソヒソ!

飛鳥(そう、まずは様子見といこうじゃないか。ボクの読みでは杞憂だと思うけど、念には念を入れておこう) ヒソヒソ

文香「あの……何をするにしても、まずはプロデューサーさんにお伺いを立てる必要があると思うのですが」

飛鳥「あ、あぁ、丁度そのことについてありすと話していたところさ。今日のスケジュールを完遂し次第、三人でPの元に向かおう」

ありす「文香さんは何か異存はありますか?」

文香「私も、それで構いません。……プロデューサーさんの手助けになろうというお二人の熱意に応えられるよう、精一杯努力しますね」

ありす(…………)

飛鳥(堪えるんだ、ありす。言いたい事はボクもよく『理解』っているつもりだから。文香さんには必ず埋め合わせをしよう、な?) ヒソヒソ

文香「?」


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