島村卯月「マーキング」
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88:名無しNIPPER[saga]
2017/05/24(水) 22:16:33.48 ID:WZZUaiy20
「あっ、は、はい。大丈夫ですよ、凛ちゃん。何でもありません」


「……そう。それなら……いいけど」


私がそう言うと、凛ちゃんは納得したかの様にそう返してきました。


けど、本当は納得していないというのは、表情を見れば分かります。


不安が残って曇ったままで、晴れてはいませんでしたから。


「でも、無理はしないようにね。最近の卯月……ちょっと危ないから」


「危ない……ですか?」


「うん。偶にだけど、今みたいに上の空な事が多いし。それに、思い詰めた表情をしてる時もあるからさ」


少し言いにくそうに、表情を変えないまま凛ちゃんはそう言いました。


私はその言葉を……肯定も否定もできずに、黙って受け取るしかできませんでした。


だって、凛ちゃんが言った事に……間違いなんて、ありませんから。





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