島村卯月「マーキング」
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76:名無しNIPPER[saga]
2017/05/18(木) 05:36:54.62 ID:jhHLY+/s0
この問い掛けは、私の望みを言っている様なものでした。


美穂ちゃんや響子ちゃんが入る前、ニュージェネレーションを結成したばかりの頃。


あの頃は必ずといって、プロデューサーさんは私の傍にいてくれました。


不安な私に対して、落ちつける様にと何かと声を掛けてくれました。


それがあったから、私も精一杯やり通せたし、不安も乗り越える事ができたんです。


……でも、最近は美穂ちゃんと響子ちゃんの傍にいて、構う事の多いプロデューサーさん。


だから、今回は……今回ばかりは、そうしてくれると……私は嬉しかったんです。


「……」


しかし、私がそれを聞くと、プロデューサーさんは黙ってしまいました。


眉間に皺を寄せて、苦々しい感情を隠さずに、その表情に浮かべている。


そんな顔を見てしまえば、私も察してしまいます。


私の、ほんのささやかな願いが……果たされないという事を。





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