75:名無しNIPPER[saga]
2017/05/18(木) 05:35:55.83 ID:jhHLY+/s0
「あ、あの……ちょっと、いいですか?」
「ん? どうしたんだ?」
私が小さく手を挙げながらそう言うと、プロデューサーさんは私に視線を合わせ、そう聞き返しました。
「五ヶ所でのライブ……ともなると、長期的なスケジュールになります……よね?」
「まぁ、そうなるな。短くても……一ヶ月ぐらいの予定にはなるだろうな」
「そ、そうですよね。やっぱり、それぐらいには……なりますよね」
「何か、あるのか? どうしても、外せない用でもあるとか……」
「い、いえ、そういう事ではありません。ただ、一つ……気になる事がありまして……」
「気になる事?」
目を伏せ、俯きながらそう告げる私に、プロデューサーさんは首を傾げつつ、そう言いました。
最初にこの話を聞いた時から、私の脳裏にはある疑念が渦巻いていました。
もしかすると、こうなるのでは……という、確固たる疑念が。
それを私は一呼吸置いた後、プロデューサーさんに向けて、口にしたのでした。
「プロデューサーさんは、今回のツアー……一緒に、着いて回ってくれるんですか?」
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