4:名無しNIPPER[saga]
2017/04/24(月) 23:33:58.86 ID:CDqcHrar0
しばらく声を掛けれず、黙ったままその人を観察していると、
「あの……島村、卯月さんでしょうか?」
と、男性は口を開き、恐る恐るとそう聞いてきました。
「え、えっと……そう、ですけど……」
私は少し緊張していた事もあってか、たどたどしく、そう答えました。
すると、男性は表情を綻ばせて、
「あぁ、良かった」
と、安堵した様に、そう口にしました。
男性のその言葉に『何が良かったんだろう……』と、疑問符が浮かび、私は首を傾げてしまいます。
「おっと、そうだ。俺……じゃない、僕は、こういう者でして……」
それから男性はそう言って、私に向けて何かを差し出してきました。
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