189:名無しNIPPER[saga]
2017/10/05(木) 01:19:45.27 ID:k+EUzKyZ0
「だから、プロデューサーさんも安心して仕事に取り組んでください」
「……そうだな。ありがとう、卯月。本当はこっちが励ます側なのに……」
「気にしなくていいですよ。これからも二人で頑張っていきましょう」
そう、二人で頑張っていくのだ。私と彼の二人で。二人だけで。
それ以外にはもう必要は無い。いや、もういないと言うべきでしょうか。
だって……プロデューサーさんが直接担当するのは、私だけになったのですから。
プロデューサーさんがあの二人……美穂ちゃんと響子ちゃんを担当するのは、今も変わってはいない。
けど、彼女達にはそれぞれ専属のマネージャーが付く事になったのです。
プロデューサーさんの負担が少なくなる様に、私だけを専任できる様にと。
事務所側からそういった指示が出て、今の体制にへとなっているのでした。
……まぁ、こうなったのも私が事務所を脅……お願いしたからなんですが、プロデューサーさんには内緒にしているので、彼がそれを知る事は無いでしょう。
そういった経緯もあって、今は彼を独占する事ができている。頑張った甲斐があったというものですね。
でも、本当は担当からも外してしまいたかったですけど、そればかりは叶いませんでした。
あまり高望みが過ぎると、手に入れたものを手放しかねないので、関わる機会が減っただけでも良しとしましょう。
うふふっ、本当にごめんね二人共。二人からプロデューサーさんを奪ってしまって。
こうなった理由を知る事も無く、新しく付いた人達とせいぜい仲良く頑張ってね、あははっ。
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