島村卯月「マーキング」
1- 20
185:名無しNIPPER[saga]
2017/10/05(木) 01:17:42.12 ID:k+EUzKyZ0
「それにしても……最近の卯月ちゃんは凄いね。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いって感じじゃないかな」


「そ、そんな……私なんてまだまだ……」


「いやいや、謙遜する事は無いよ。それぐらい今の卯月ちゃんは凄いんだって」


まるで私の事を理解しているかの如くの発言。


歯の浮く様な言葉に不快感が露わになってしまいそうでしたが、心の内に抑えて表には出さない。


何を知った上でそんな事を言ってるのか分かりませんが……とりあえず、何も言わないで話を聞いておく事にしました。


「あのライブの後から人気爆上げだし、このままいけばトップアイドルも夢じゃないと思うんだ」


トップアイドル。私の憧れだった称号。少し前までは、届くかどうか分からなかった高みの位置。


それが今、私の手の届きそうな距離にまで近づいている。


中間辺りの位置でフラフラとしていた私なんかの手に。


現状での私の人気を考えると、あともう少し頑張れば辿り着けそうにも思えました。


けど、今の私にとって……トップアイドルなんてものはどうでも良かった。


言ってしまえば、勝手に付いてくるおまけみたいなもの。


そんな称号を手にした所で、何の価値があるというのでしょうか。


それよりももっと……もっと大切で大事なものがあるというのに。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
199Res/151.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice