168:名無しNIPPER[saga]
2017/08/25(金) 09:11:42.51 ID:uh60T5eQ0
「それ以外にも日頃の疲れだとか、ツアーに対するプレッシャーとか……要因になるものは幾らでも考えられる」
「……はい」
「だけど俺が傍にいて、それらに気付けていれば卯月が倒れる事もなかった」
「……」
「思えば俺は……卯月に依存し過ぎていたのかもしれない。頼りになるからと任せっきりで、何とかなると過信して……その結果がこれだ。本当に、ごめんな」
そう言うとプロデューサーさんは再び頭を下げました。
今度は深々と下げたまま頭を上げず、長い長い時間を掛けて謝ったのでした。
……そっか、プロデューサーさんもようやく分かってくれたんですね。
でも、いいんですよ。プロデューサーさんが間違っていた様に、私だって間違っていましたから。
「……プロデューサーさん、頭を上げて下さい」
私がそう言うと、プロデューサーさんは指示に従ってくれて頭を上げてくれました。
「プロデューサーさんも謝らなくていいですよ。悪いのは……私だって同じでしたから」
「卯月……」
「本当は、体調が良くないのは分かってました。それでも見ないふりをして、我慢し続けてきたから……悪化しまって、みんなに迷惑を掛けて……だから、私も同罪なんです」
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