165:名無しNIPPER[saga]
2017/08/25(金) 09:09:03.25 ID:uh60T5eQ0
ライブツアーがどうなったのかも分かりませんけど、それすらも投げ出して駆けつけてしまいたい。
そんな風に思いを馳せていると、病室に備え付けられた扉が不意にガラッと音を立てて開きました。
そして空いた隙間から、病室内にへと入り込む影が一つ……何でしょう。一体、誰が来たのでしょう。
医師や看護師といった病院関係者か。もしくはうちの事務所の関係者か。
私が視線を向けて確認すると、当てはまった答えは後者の方。
それも、私にしたら喜ばしいぐらいの人物でした。
「……卯月」
扉を開けながら入り口に佇むのは、先程まで会いたいと願ってやまなかった男性。
今の私が最も必要としている人物、私達の……いえ、私のプロデューサーさんでした。
本当なら今頃は東京で仕事をしているはずなのに……。
まさか、私の為にここまで駆けつけて来てくれたのでしょうか。
だとしたら、私はとっても嬉しく思います。倒れて正解だったかな。
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