島村卯月「マーキング」
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126:名無しNIPPER[saga]
2017/07/04(火) 05:55:10.50 ID:IQGbnOTy0
「……っ!?」


未央ちゃんのプロデューサーさんの手が私の肩に触れた瞬間、ゾクッとした悪寒が背筋を走る。


それと同時に、何故だか腕には鳥肌まで立っていました。


突発的に起きた症状に、私は思わず立ち止まってしまいます。


「……? 卯月ちゃん?」


私が立ち止まったのを不思議に思ってか、未央ちゃんのプロデューサーさんは怪訝そうな表情で私を見ていました。


「えっと、何かあったのかい?」


「な、何でもありません、大丈夫です」


私は首を横に振りながらそう言うと、そそくさとその場から離れていきました。


「……?? 何だったんだろう」


「ん? プロデューサー、どうかしたの?」


「いや、未央と同じ様に卯月ちゃんの肩を叩いたら、何か様子がおかしく……」


「……もしかして、プロデューサー。しまむーにセクハラでもしたんじゃ……」


「いやいや、そんな事してないって!」


後ろから二人のそんな会話が聞こえてきますが、頭には入ってこない。


会話の内容よりも、今の私には何で悪寒なんて走ったのかが気になって仕方がありません。


風邪でも引いたのか……いえ、体調は万全ですから、それとは違います。


なら、一体……何で急にそんな事が?


答えを探ろうと考えてみても、何も思いは浮かばない。


その原因について頭を悩ませつつ、私は会場の中にへと足を踏み入れていくのでした。 





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