島村卯月「マーキング」
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123:名無しNIPPER[saga]
2017/07/04(火) 05:52:16.08 ID:IQGbnOTy0
「えっと、秘密……です」


私は唇の前でバツ印を両手の人差し指で作り、申し訳無さそうにそう言いました。


「えー、何でさ」


私の『秘密』という言葉を耳にして、未央ちゃんは苦笑しつつも苦情の声を上げます。


「別にいいじゃん、教えてくれてもさ」


「だ、駄目です。こればかりは、教えられません」


どんなに懇願されようとも、私は口にするつもりはありません。


昨日の話し相手が、プロデューサーさんだという事を。


それに、少しでも口を割れば、余計な事まで話してしまいそうですから、言わないんです。


例えば、先週にプロデューサーさんから電話を貰って以降、毎日電話を掛けているとか。


「もう、仕方ないなぁ。しまむーがそこまで言うなら、聞かないでおいてあげる」


「う、うん、ありがとう。ごめんね、未央ちゃん」


「でも、あれだからね。長電話のし過ぎで、体調を崩すとかは無しだよ」





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