112:名無しNIPPER[saga]
2017/06/24(土) 01:01:24.90 ID:Plqn2Zsn0
けれども、そうでは無い。違いました。
話題が途切れた所で、別の話を挟もうとした矢先……プロデューサーさんはそう宣言してきたのでした。
私の言葉も聞かず、私の了承も得ずに、一方的に。
『あまり遅くなると、卯月に迷惑が掛かるしな』
『遅くなる』と、言われて私は反射的に時計を見ました。
まだ時刻は夜の九時を指す前。全然と遅くは無い時間帯。
それなのに、電話を切ろうとするなんて、あんまりじゃないですか。
『レッスンとかで疲れていると思うし、今日はもう、ゆっくりと休んでくれ』
「あ、あの……」
だから、ちょっと待って欲しい。まだ終わりにはして欲しくは無い。
まだ私は何も伝えられてはいない。
今日起きた事や昨日の事、それからライブでの詳しい話。
私がどう感じて、どう考えて、どう耐えて、どんな風に頑張ったのか。
プロデューサーさんに聞いて欲しい事は、幾らでもある。
だから、だから、だから……、
199Res/151.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20