島村卯月「マーキング」
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103:名無しNIPPER[saga]
2017/06/10(土) 08:42:21.10 ID:MjO1zGnk0
「はぁ……」


レッスン終了後、ホテルの自室にへと戻った私はため息を吐きつつ、備え付けられたベッドの上にへと突っ伏しました。


戻ってきて直ぐの事ですので、着替えなんてしていません。


「今日も、疲れたなぁ……」


そう呟くと、私は仰向けになって部屋の天井を見上げました。


見上げた先には、何かがある訳ではありません。


ましてや、私が最も話したい相手の顔がある訳でも無いのです。


そんな風に考えていると、私の脳裏には昼間にあった一幕の光景が蘇ってきました。


「……羨ましいなぁ」


思わず私はそう口にしていました。


あの休憩中に、凛ちゃんとそのプロデューサーさんとの一連のやり取りを見てしまったせいか、そう思う様になってしまったのです。


「私だって……同じ事をしたいのに……」


けど、願ってもそれは叶わない。


プロデューサーさんは割りと几帳面なのか、そんな所を見かけた試しは無いですし、いない人のネクタイを直すなんて、更に無理ですから。





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