86:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 12:54:01.32 ID:WOJJWRsc0
「advent!」
瞬間、部室の屋根から大きな灰色の塊が地面へと轟音を立てて着地する。
「メタルゲラス。お前の格好良いところ見せてくれよ?」
呼び出したモンスターの頭を親しげに撫でたガイは、目の前に立つ
シザースを指さした。
「アイツを倒せ。出来るよな?」
その一言にメタルゲラスは任せろとばかりに雄叫びを上げ、シザース
めがけて突進を始めた。
「なるほど、どうやら貴方はご自分のペットに自信がおありのようだ」
「advent!」
「ですが、私の相棒も負けてはいませんよ」
強気を崩さぬシザースも己の契約獣であるボルキャンサーを召喚。
APではメタルゲラスに劣るものの、人間をふんだんに与えて強化された
ボルキャンサーの地力も出会った時とは比較できないほど上昇している。
「来いよ。蟹野郎。泡吹かせてノックアウトしてやるから」
「なんだt」
シザースに二の句を継がせぬまま、ガイはその高い防御力を存分に
前面に押し出した白兵戦を仕掛けていった。
13ライダーの中で最弱のスペックのシザースのストライクベントのAPは
たったの1000AP。ガードベントに至っては2000GPしかない。
対照的にガイはガードベントは保有していないが、ストライクベントは
シザースの倍の2000AP。加えてガードベントと同威力と来ている。
普通に考えれば、どう考えてもシザーズの敗北は必至である。
そして、その事実を裏切らない光景が目の前で起きている。
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