83:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 12:52:15.48 ID:WOJJWRsc0
第六話 加速する戦い
「....ううう」
期せずして新しいモンスターと再契約した満は、あの日以来、無気力に
侵されていた。
なにをやるにもやる気が出ない。
戦わなければ生き残れないライダー同士の戦いにさえ、飽きてしまった。
「グルルルルル...」
「シャアアアアアア...」
鏡越しから餌を与えられずに飢えている二体の契約モンスターが
うなり声を上げて、自らの契約者に戦いを促す。
「うるせぇよ...黙ってろ、サメ野郎...」
しかし、満がテーブルの上のシールのカードをかざすと渋々では
あるが、二体の契約モンスター達は鏡の奥へと引っ込んでいった。
あの日以来、須藤からの連絡はパッタリと途絶えてしまった。
刑事の仕事が忙しいのか、他のライダーに倒されてしまったのか。
今となってはそれを確かめようという気すらおこらない。
「ああ...早く、終わってくれないかな...ライダーバトル」
もう、何もかもどうでも良い。
そう思いながら、佐野満は再び布団の中に潜り込んだのだった。
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