78:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 12:49:55.30 ID:WOJJWRsc0
でも、ああ...チクショウ。
あともう少しだったんだけどなぁ...。
走馬燈のように今までの戦いが瞼の裏に蘇る。
(ごめん...)
瞳を閉じた満は、自らの運命を従容と受け入れる覚悟を決めた。
振り下ろされる断頭の刃が首に吸い込まれる。
はね飛ばされたその首からは夥しい程の血が海に流れ出し、その周囲を
真っ赤に、深紅に染める。
頭を失った肉体は、そのままどう、と音を立てて海へと倒れ...
「へっ?」
なかった。
恐る恐る目を開けると、そこには...
「.....」
首に刃を食い込ませながらも、懸命に自分を庇うギガゼールがいた。
アビスラッシャーは鋸を引くように大刀を引き抜こうとするも、それを
させまいと懸命にギガゼールは自分の身体に刃を押しつけ続けていた。
アドベントで呼び出した個体は、既に己の不利を悟りその全ての個体達が
姿を消していたことから、恐らくこの個体が自分と契約を交していたインペラーの
契約獣に違いない。
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