75:名無しNIPPER
2017/04/24(月) 12:46:37.03 ID:WOJJWRsc0
「がっ...はッ...」
骨に罅が入っていないのが奇跡的な状況の中、満は今にも消えて
しまいそうな自分の意識を辛うじてつなぎ止めていた。
(ははっ...なに、見苦しい悪足掻きしてんだ...俺?)
「もう、いいだろ?」
頑張ったんだ。
今までの自分からは想像もつかないくらい頑張ったんだもん。
化け物を何体も倒した。
見ず知らずの誰かを助けるために、剣を取って戦った。
それでいいじゃないか。うん、立派な最期だ。
「グルルルルルルルル」
満足そうなうなり声を上げながら、満を吹き飛ばした場所へと悠然と
二体のサメの化け物達は歩み寄る。
「違う...」
何が立派な最期だ。
敵の作戦にまんまと引っかかって、無様に吹き飛ばされて逃げ道を
ふさがれて、そんでもってサメの餌らしく食い殺される?
(バカに、されたまま...[ピーーー]ない...よなぁ)
最後になるかも知れない。でも、そうはならないかも知れない
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