佐野満「えっ?強くてニューゲーム?」
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439:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 22:01:51.20 ID:Nkr8DRMT0
「まずい!先輩、さっきのあれは陽動作戦だ!」 

 咄嗟にその事実に気が付いたアビスはデッキからカードを引き抜き

隣に立つタイガのバイザーにそれをベントインしようと試みた。

「くけえええええええええ!!!」

 甲高い鳴き声と共に、満の身体が柔らかい砂丘に引きずり倒される。

「ベルデ?!」

 かつて一度だけ相対した姿を消すカメレオンのミラーモンスターと契約していた

ライダーの名前を満は最後に叫んだ。

「待て!」 

「Advent」

 バイザーのスロット部分にはカードが既に差し込まていた。

 辛うじてバイザーにカードを読み込ませたタイガだったが、次の瞬間、

何か硬い石の様な物が自分の顔面に叩き付けられ、思わずバランスを欠き

よろめいてしまう。

 怯んだ隙に、今度はデストバイザーに紐のようなものが絡みつく。

 かつん!という音と共にタイガは自分に投擲されたものがヨーヨーだと悟った。

 だが、それを理解したと同時に自分の手からデストバイザーがすっぽ抜け、

あらぬ方向へと吹き飛んでいく。

「しまった!」 

 デストバイザーと片方のデストクローを失ったタイガの無防備な左のこめかみに

金色に輝く水牛の角が直撃する。

 意識を刈り取る重い一撃を右手のデストクローで防御するが、代償として

タイガはゾルダに無防備な腹部を晒すという最悪の事態を作り出してしまった。

「これで、終わりっす!」

 ギガホーンを振り抜いた回転を殺さないまま一回転したゾルダは左手に持つ

マグナバイザーを零距離で連射し、タイガのデッキと関節部分を特に集中的に狙い、

撃ち続けた。

「ガアアアアアアアアアア!!!!」 

 マグナバイザーの連射を強引にデストクローで断ち切り、ふらつく身体で

何とか距離を取ろうとするタイガだったが...


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