398:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:48:15.28 ID:JcVHvI7Q0
「驚いたな...まさかこんなこと考えついてたなんて」
「いやぁ...でも、まだ足りないんですよ。仲村先輩」
まさか満がこんな策を捻り出すとは思いもしなかった仲村が目を白黒
させながら、その作戦が書かれた内容に目を通している。
「凄えじゃん!これなら神崎の暴走を止められる!」
真司は満の背中をバシバシと叩きながら素直に満が考えついた策を
絶賛していた。
「城戸君。神崎優衣さんと連絡を取りたいのですが」
「え?ああ。はい。優衣ちゃんはこの時間帯は花鶏にいると思います」
はっとした顔で何か重要な事を思いついた香川は真司にこの作戦の
鍵を握るであろうキーパーソンである神崎優衣との対談を望んだ。真司も
香川のただ事ではない様子に真剣な面持ちになり、携帯電話を取りだし
優衣の電話番号に掛けたのだった。
3コール後...
「もしもし?どうしたの真司君?」
「あっ、優衣ちゃん!今さ、時間あるかな?」
「優衣ちゃんに話を聞きたいって人がいるんだ。かなり偉い人だよ」
「う、うん。あのね、真司君」
「なんだよ優衣ちゃん?歯切れ悪いよ」
真司の携帯から漏れ聞こえる神崎優衣の声は、まるで何かに怯えて
いるような、そんな声だった。
「あなた、本当に真司君なの?」
「えっ?」
その一言を聞いた瞬間、香川は何かに気が付いたように猛烈な勢いで
破ったノートの切れ端にある一言を書き殴り、それを真司に渡した。
真司は最初、ノートに書かれている事を理解できずにぽかんとしていたが
仲村が神崎士郎に何かを渡されている真司の写真を見た時に、全ての得心が
いった。
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