377:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:35:19.13 ID:JcVHvI7Q0
「Final vent」
デストワイルダーが奇襲攻撃を行い、タイガの元へと相手を引きずり
デストクローを腹部や背中に突き立てるクリスタルブレイクは技の特性上、
デストワイルダーがタイガの元まで行かなければ技が決まらない為、引き
ずられる最中にデストワイルダーを攻撃するなりして怯ませればファイナル
ベントが中断される為、比較的成功率が低いファイナルベントだった。
「グアアアアアアアア!!!」
既にミラージュの背骨にはデストワイルダーの鋭利で鈍重な爪の一本が
深々と筋肉を貫き、突き刺さっている。
凹凸の激しい線路に敷き詰められた石の上に全身を押しつけられ、
引きずられる激痛により、ミラージュはデストワイルダーを怯ませる
迎撃行動はおろか、数秒後に到来する死の未来を回避する事すら
出来ない非常事態に陥っていた。
「文句はないよな?先に仕掛けたのはお前の方なんだから...」
ぞっとするような声音と同時に、タイガのデストクローがミラージュの
心臓を貫く。
しかし、
「くっ!分身か!」
いつの間にか本体と入れ替わっていた分身がタイガの魔手の身代わりと
なり、当然ミラージュはまんまとタイガから逃げ果せる事に成功した。
(撤退だ。丸腰のままここに残るのは危険過ぎる)
そう判断した仲村創は余計な事を考える事なく、近くにあったカーブ
ミラーから現実世界への帰還を果たしたのだった。
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