376:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:34:14.38 ID:JcVHvI7Q0
「....」
「....」
この時点で、互いに残されたカードは残り四枚。
互いに実力が伯仲しているのならば、勝敗を決するのはカードを切る
順番しかない。
「Sword vent」
先に仕掛けたのはミラージュだった。
緑色の鮮やかな刀身を持つ不死鳥の炎の力を宿した片手剣を振るいながら
タイガへと敢然と斬りかかっていった。
ミラージュの猛攻を受けきれないと判断したタイガは、未だに乱戦を
繰り広げているデストワイルダーの加勢に向かう為、敢えて背を向けて
逃亡を始める。
タイガ同様デストワイルダーも窮地へと追い込まれていた。
ミラージュのトリックベントによる残り4体の分身を吸収し、自らの力に
変換したガルドミラージュは、その姿を蜃気楼のように捉え所のないもの
へと変化させ、デストワイルダーが捉える事の出来ない猛スピードで
猛攻を掛けていた。
深く抉られ続けるデストワイルダーは溜まらず逃亡を選択する。が、
「Freeze vent」
契約主であるタイガのアシストにより、強制停止させられた憎い相手の
頭部に、線路のレールにめり込むくらいの全力の一発を叩き込む。
「くっ!」
一転して劣勢に立たされたミラージュは躊躇う事なく撤退を選択するが、
逃げる獲物をみすみす見逃す虎はミラーワールドの中にはいなかった。
485Res/614.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20