37:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 00:13:22.40 ID:WOJJWRsc0
「私は貴方が知っていることを知っている」
「しかし、貴方はそれを口にして証明することは不可能だ」
「なぜならこの事件の犯人は、複数のミラーモンスターだからだ」
「...そうです」
「このまま行けば、貴方は確実に犯人に仕立て上げられる」
「ですが、私はそれを回避できる方法を使える立場の人間です」
「佐野満さん。私と取引をしませんか?」
すっかりイニシアティブを取り、立場を逆転させた須藤はこれまでの
怒声と罵声による尋問のせいで頭が正常に働かない満を丸め込みに
掛かり始めた。
「私が貴方を容疑者から外し、その見返りとして貴方は私に協力する」
「もし、俺が断ったら?」
「その時は縁がなかったということで、また別の人を探しますよ」
「最も、貴方がシロだということが判明した今」
「貴方をここに留めて置く必要はもうないので、どうぞお帰り下さい」
椅子から立ち上がり、扉の前に立った須藤は満に早く部屋を出て行けと
無言で促していた。
485Res/614.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20