364:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:27:36.08 ID:JcVHvI7Q0
「問題は隠す場所なんだけど、隣の教室で良いか」
自分の隣の教室の上から聞き慣れた轟音を耳にしたゾルダは素早く
今まで自分がいた教室から飛び出し、ライアがやってきたと思われる
左の階段へと続く道を歩き始めた。
先程自分がいた教室の真上からまたしても床をぶち抜く砲弾の音が
聞こえて来た。隣の教室を覗くと、まるで鉄球が落ちてきたかのように
ぽっかりと教室の天井の半分の面積を占める丸い穴が穿たれていた。
「なるほどねぇ。隠す場所と階段を穴だらけにして逃がさないつもりか」
ライアのカードの性質とその効果を知っている秀一は、生徒玄関へと
急いで走り出した。
中央階段に陣取った秀一が固唾を飲んで見守る中、西側の階段から
ゆっくりと階段を降りる音が聞こえてきた。
マグナバイザーを展開し、いつでもカードを呼び出せるように身構える。
「....」
そして、ライアが階段からギガランチャーを放り投げた瞬間、ゾルダは
迷わずシュートベントのカードをベントイン、ギガキャノンを呼び出す。
「ふんっ!」
反射的な迎撃だったが、それでも牽制にはなったようだ。
ギガキャノンから放たれた二発の砲弾の威力はギガランチャーと比べ、
速度は劣るものの、その分機動性と高い威力を誇る。
壁に空いた巨大な穴を見て満足げなため息をつく秀一だったが、
次の瞬間、自らの判断ミスを身を以て知る事になった。
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