佐野満「えっ?強くてニューゲーム?」
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351:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 12:20:38.70 ID:JcVHvI7Q0
第三部 

第二十二話 休息と安息


〜香川邸〜

 香川英行による浅倉威の討伐は、東條悟の尊い命と多大な犠牲を払い、

ひとまずの成功を収めたと言えた。

 ゾルダとベルデは逃がしたものの、わざわざ高いリスクを冒した

甲斐もあり、神崎士郎とも結託している浅倉を倒した上、ライダーを

強化するサバイブのカードを手に入れることが出来たからだ。

 東條の死は確かに悲しい出来事だが、今はそれよりも次の戦いに向けた

新しい作戦と方針を固める必要があると判断した香川英行は妻と子供が

仕事で出かけて留守にしている自分の自宅に満と仲村を招いた上で

作戦会議をすることにしたのだった。

「では...これより会議を始めたいと思います」

「...はい」

「はい...」

 毅然とした態度を崩さない香川も、心ここにあらずといった状態の満も

いつもなら強気な態度を見せる仲村も、ここにいない既に死んでしまった

もう一人の仲間の最後が頭から離れない。

 香川はそれを全て理解した上で、残る二人に東條の事を頭から切り離し、

前回の戦いで得た情報及び戦果についての報告を促す。

「じゃあ、僕から報告させて頂きます」 

 仲村に促された満が、仲村と香川に戦いの様子を語り始める。

「ミラーワールドで先輩と別れた僕はゾルダを追いかけました」

「ゾルダをアドベントを使って捕らえる事には成功しました」

「しかし、路地裏に逃げ込んだゾルダは北岡秀一ではありませんでした」

「つまり、北岡秀一の手下がゾルダになりすましていたと言う事ですか」

「はい。間違いないです」

 香川は神崎士郎による盗聴盗視を防ぐため、シャッターを閉め切り、

鏡面となるものを全て取り外した二階の和室で満の報告をノートに

記入して手短にまとめる。


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