326:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/30(日) 12:15:28.00 ID:DSAJ+Ylu0
〜〜
「せんせい...いきて、ますか?」
「なんとか、ぶじ...ですよ」
地下通路の戦いは英雄達に辛くも軍配が上がった。
王蛇サバイブとオルタナティブのファイナルベントがぶつかりあう中、
タイガの捨て身のヘビープレッシャーが王蛇の頭部を貫き、結果、
生命活動を強制的に停止させられた王蛇とベノヴァイパーは同時に爆散、
消滅したのだった。
その爆発の余波は凄まじく、駆けつけたオルタナティブが階段の傍で
倒れている二人を発見した時、余りの惨状に言葉を失う程の惨状が
目に飛び込んできたのだった。
香川は何とか五体満足で命に関わる程の怪我を負う事はなかったが、
それは東條の挺身あってこその奇跡の生還だった。
「東條...お前...」
香川を爆発の余波から守る為に身を挺したタイガの背中には、びっしりと
隙間もない程の瓦礫の破片が突き刺さり、一見して助からないと分かる程の
大量の血が流れている。
それは王蛇の、怪物の最後の悪足掻きだった。
サバイブの力が消失し、原形を留められずに消え去った王蛇サバイブの
ベノサーベルの刀身が深々とタイガの左肩部分に突き立てられている。
更に両足には焼けただれながらも、しっかりと獲物に噛みついている
四匹もの小型の毒蛇が、その毒牙を突き立てていた。
肉が腐り、ぐずぐずと溶けていく音がタイガの体から聞こえて来た。
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