325:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/30(日) 12:14:45.41 ID:DSAJ+Ylu0
第21話 〜やがて消えゆく命の灯火〜
ドゴオオオオオオオオオオオオオン!!!!
圧倒的な実力を誇る龍騎の乱入により、香川と東條の戦う場所から
離れた場所へと避難していた満と仲村は、サイコローダーから降りた時に
聞こえた爆音の方向へと互いの首を向けた。
「なんだあれは!!」
驚愕した満の言葉に、ひょっとしたら自分達があえて香川達の助太刀に
入れないように遠ざけられたのではないかと思い当たり、仲村創はその
顔を青ざめさせた。
「まさか、俺達はあのライダーに先生達と分断されたんじゃ...」
「ええっ!だったらまずいじゃないですか!」
オルタナティブに搭載されているミラーワールド活動限界時間は
残り2分45秒。アビスに至っては一分も残されていない。
「戻りましょう!ライドシューターに乗ればまだ間に合います!」
量子化の止まらないアビスはライドシューターを呼び出し、仲村を乗せ
香川達が交戦している地下通路へと引き返していった。
「間に合った!」
「Sword vent」
「仲村先輩。俺、時間切れになるんで、これを使って下さい」
大切な仲間達の無事を信じるアビスは、武器を失った仲村に自らの
二振りの剣を預け、一足先に近くにあった鏡の中に急いで飛び込み
現実世界へと帰還していった。
「頼む!二人とも生きていてくれ...」
アビスの剣を携えたオルタナティブは地下通路の入り口の前に立ち、
躊躇うことなく仲間たちのもとへと走り出していった。
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