312:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/30(日) 12:00:40.74 ID:DSAJ+Ylu0
「Final vent」
「シャアアアアアアアア!!」
背後から猛然と迫るベノスネーカーが吐き出す毒液の奔流に乗った王蛇は
迷いなくバイザーにファイナルベントを叩き込み、タイガに対して必殺の
一撃を叩き込むことに全てを賭けた。
「はぁっ!」
天井ギリギリまで飛び上がった王蛇にベノスネーカーが必殺の毒液を
吐きかけようとしたその時...
「Freeze vent」
これ以上はないという絶妙なタイミングでタイガの秘中の秘である
フリーズベントがその効果を発動させた。
いかなるミラーモンスターの動きを停止させるカードの力により、
ベノスネーカーは一瞬で凍り付き、無力化された。
「何?!」
初めて体験するカードの効力に反応が遅れた王蛇にたたみかけるように
タイガは攻撃の手を緩める事なく、ファイナルベントを挿入した。
「ガオオオオオオオオオオ」
振り返った王蛇の腹に猛虎の爪が突き刺さる。
「グワーッ!」
デストワイルダーに引き倒され、無様に地面を引きずられる王蛇の体は
あと十秒もしないうちに自分の契約獣と挟撃しようとするタイガの元へと
辿りついてしまうだろう。
「舐めるなーっ!」
オルタナティブもタイガでさえも、もう王蛇は万事休すなのだと誰もが
確信していた。しかし、浅倉威は驚くべき方法で自らの窮地を脱した。
「ギャアアアアアア」
「なにっ!どうしたんだデストワイルダー!」
自分の爪が浅倉威に届くまで、あと残り半分の距離という所でいきなり
デストワイルダーが左手を押さえて、地面に転がって消えてしまったのだ。
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