257:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/28(金) 23:01:51.70 ID:xchiMuX50
「お久しぶりです。香川先生」
「その様子だと、もう答えは出ているようですね」
「はい」
自分が覚悟を決めたように、香川も仲村も、あとは何を考えているのか
全く分からない東條でさえも、何らかの覚悟を決めてここに立っている。
負けられない。
どういう理由があっても、ここで目をそらすわけにはいかない。
意を決した満は香川を見据えて、あの日出せなかった答えを口にした。
「先生。俺は引き返しません」
例えそれが、誰にも受け入れられる事のない思想や動機だったとしても、
ライダーとなった以上その宿命からは逃れられない。逃げる事はできない。
「ようやく分かったんです。自分がいかにいい加減だったかってことが」
だったら最後まで戦い抜いてやろうじゃないか。
それが満が迷いに迷った末に出した答えだった。
「誰かに守られるだけじゃ、きっといつか倒されてしまう」
例え自分が生き残る確率が0を超えないとしても、そこに賭けなければ
生き残れないなら、俺は英雄になんかならなくてもいい。
「でも、ただやられるのを待つなんて悔しいじゃないですか」
だったら一人の人間として、みっともなくあがいて戦って死んでやる。
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