117:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 13:12:18.26 ID:WOJJWRsc0
「お客さん!お客さん!ラーメン出来てるよ!」
「あっ、はい!すいません」
店主の怒鳴り声に我に返った満は、湯気を立てるラーメンと餃子を
だらしなく顎を動かしながら口に運ぶ。
あの中華料理店の餃子と比べて、ここの餃子はまずいな。と率直な
感情を抱いた満は、ラーメンのスープでごまかしながら、生臭さのする
餃子を食べ終えた。
「ラーメンは美味しいのになぁ」
「なんか言ったか?」
「い、いえ。何にも」
じろりと自分を睨めつける店主にラーメンセットの代金を支払った
満はそそくさと店を出て行った。
「美味しいとは、言えなかったなぁ...」
胸焼けのする胸をさすりながら、満はラーメン店を後にした。
「あー。居た居た。みーっけ」
自分が今まで何をしているのかを全て見張られているということに
気が付かないまま...
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