353:名無しNIPPER[sage]
2017/05/13(土) 23:07:44.30 ID:Uae4hZF50
「ええ匂いやん。」
わかっているのに目の前の、あなたの笑顔に勝てはしない。
気を良くしたのか揚々と魔法の瓶を見せつける。
354:名無しNIPPER[sage]
2017/05/13(土) 23:08:25.80 ID:Uae4hZF50
「ウチにもつけさせて。」
はいどうぞって、ちょっと考えた後に渡してくれた。
なんでためらうの?ウチがそれをつけたら嫌?
355:名無しNIPPER[sage]
2017/05/13(土) 23:09:20.41 ID:Uae4hZF50
「えりち、嗅いでみて。」
彼女は一度、自分の頬に手を添えて戸惑いの声をあげる。
どうしたら良いのかわからないみたい。
356:名無しNIPPER[sage]
2017/05/13(土) 23:10:01.49 ID:Uae4hZF50
嗅ぎやすいように頭を若干傾ける。
彼女のシャンプーの匂いが少しする。
首に当たる鼻息がくすぐったい。
357:名無しNIPPER[sage]
2017/05/13(土) 23:10:33.68 ID:Uae4hZF50
「私の鼻に狂いはないわね。」
満足そうなエリチカ。ちょっと美人な高校生。
彼女を意識していることがバカらしくなって友人に戻る時がある。
358:名無しNIPPER[sage]
2017/05/13(土) 23:11:17.67 ID:Uae4hZF50
「ウチも香水欲しいかも。どこで買ったん?」
なんだか素直になってしまった。
誰へのアピールとか関係なく単純にチャーミングなアイテムが羨ましくなった。
359:名無しNIPPER[sage]
2017/05/13(土) 23:11:53.69 ID:Uae4hZF50
「教えないわ。」
「えー。教えてな。」
「希はそのままでいいわよ。」
360:名無しNIPPER[sage]
2017/05/13(土) 23:12:26.22 ID:Uae4hZF50
挙句には手で扇いでウチの香りを消そうとしてくる。逆に広がってるし。
彼女の手が耳たぶにピチピチ当たる。その手をつかもうと躍起になる。
ウチが香水を手に入れてやろうと彼女のカバンに手を伸ばす。
361:名無しNIPPER[sage]
2017/05/13(土) 23:12:53.00 ID:Uae4hZF50
終わり
362:名無しNIPPER[sage]
2017/05/14(日) 04:39:16.80 ID:93J0MdDvo
待ってた
363:名無しNIPPER[saga]
2017/05/14(日) 22:20:46.37 ID:IjapA/qL0
『夜の歩道で』
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