【艦これ】大井さんの女子力事情
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94:名無しNIPPER[saga]
2017/05/09(火) 19:48:58.55 ID:wgnqeKgI0

提督「あっ!え、えっとさ。私を呼び出した理由ってなんなの大井さん?」

そう言った後に私は思った。なんてつまらない返しだと。

こんな重苦しい空気の中で、私は気の利いた返しをせずに、呼び出した理由を聞いたのか私は。意気地なし、へたれめ。

大井さんは私は見つめ、少し口を開く。そして数秒して話し始めると思ったけど、表情を変えないままゆっくりと口を噤んだ。

躊躇っているのかな。大井さんは。私に何かを伝える事を。

その何かに期待し私の胸はますます高鳴るけど、同時にそれはあり得ない事だって頭が理解している。

大井さんの中で私は「提督」であり、仕事上の付き合いでしかない。そのドライで親密な関係が私の頭を冷やすんだ。

栗色の髪が柔らかな潮風でそよいだ。月光を浴び、光を纏った髪の毛は毛先に向かうほど白銀を帯び、ゆらゆらと照り輝く。

乱れる髪の毛を煩わしそうに搔きあげる大井さん。そのアンニュイな表情はなぜだか神秘的だ。

大井「月が綺麗ですね。提督」

そう呟くと大井さんの瞳は私を真っ直ぐに見つめた。

提督「そ、そうね!空気も澄んでるし、雲は一つないから、よく月が見えるわね!」




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