90:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/30(日) 23:03:13.76 ID:jsurYAsW0
あぁもう髪の毛がぐしゃぐしゃじゃないですか。そう言って大井さんは私に近付いて髪の毛を整える。
いつも大井さんはいい匂いがする。なんて言うのだろう。女の子の匂い。これ以外に言葉が出てこないから困る。その匂いに今日はやけにどぎまぎする。いつもと変わらないのに、高鳴る心臓の鼓動が強すぎて張り裂けそうだ。
化粧も上手だなぁ。それに髪の毛の艶も私とは大違いだ。よく手入れしてるなぁ。
大井「提督、動かないでください。やりにくいです」
提督「ごめんなさい....」
大井「あと視線。気づいてますよ。あんまりじろじろ見られると恥ずかしいからやめてください.....」
そう言い終わると大井さんは私から離れ、そして、恥ずかしそうに顔を逸らした。私も大井さんに視線が気づかれていた事に恥ずかしくなって視線を逸らす。
長い長い沈黙が私と大井さんを覆い隠す。普段なら冗談の一つを言って大井さんを呆れさせるのに、なぜだか今は緊張しているせいで、いつもみたいに馬鹿な事が言えない。
でもそんな事を知らない大井さんは私の一言を待っている。そんな気がするからなんとか頭を捻る。
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