89:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/30(日) 21:54:59.64 ID:jsurYAsW0
私は急いで風呂に舞い戻り顔をリセットする。
壁に手をつき、シャワーを浴びながら愕然としていると、大井さんが言っていた、ここの鎮守府の面々は女子力以前の問題だ。そう言っていた事が身に染みてよくわかった。
私は諦めた。もうどうしようもない。このままだ。
さてと、と。風呂から上がりもう一度髪を乾かして、軍服のボタンを締める。小休止と一服にコーヒーを飲みながら私は時計を確認した。
時刻に血の気が引いた。
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提督「ごめん大井さん!まった?」
大井「えぇ約束の時間からもう10分ぐらい待ちましたよ」
私が息を切らして到着すると、大井さんは苛立ちの矛先を地面に向け右足首でとんとんしていた。顔を見ると眉間には皺がよっていて、視線は私の心に突き刺さる。
提督「ほんっとすみません!」
私は両手を合わして頭を下げた。遅れた理由を話そうと思ったけど、まさか慣れない化粧に戸惑っていたなんて恥ずかしくて言えたもんじゃない。
大井「まったく、提督が時間に遅れるなんて珍しいですから、心配してたんですよ?」
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