【艦これ】大井さんの女子力事情
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6:名無しNIPPER[sage]
2017/04/11(火) 22:55:37.50 ID:tfQ5cg2u0

提督「痛いとこつかないでよ大井さん.....」

大井「まぁそのおかげでこうして探せるのですけどね」

んっ。と言って大井さんは手のひらを突き出した。

返せ、ということなんだろう。私はもう一度眺める様にしてから大井さんにこれを返した。

提督「大井さんが言うにはそこら辺に落ちてるんだよね」

大井「ええ」

私はジャージの袖をめくり肩を回した。そして地面に屈みこんで。

提督「私も探すわ!ちょっと面白そうだしね」

すぐに飽きそうですね、と大井さんの一言。そして私のすぐ右隣に屈みこむ。

私は波打ち際寄りに真っ直ぐ前進を始め、食い入る様にして地面を見やる。

ふと、こうやって砂浜や風景の一角を真剣に見つめるのはいつ以来だろうと思った。

大井さんがさっき言っていた、砂浜がある、海がある。それで満足なんでしょう、っていう言葉が深く心にも突き刺さる。

こうやってやっていると面白いもんだ。見飽きたこの鎮守府の砂浜。流木や人口漂流物でそれなりに汚れたこの砂浜をいつも汚いと思っていた。

そりゃ眼に映るゴミは私は拾って捨てるようはしてるけど、いくら綺麗にしたと思ってもやはり汚いものは汚い。

でもこの砂浜は汚い風景、だという先入観が私に蔓延っていたのだと今思い知った。

なぜならこうして画角を狭めてみると、名前も知らない貝殻や、ペットボトルのキャップ、砂つぶの一つ一つに妙な新鮮味を感じ、私は今この砂浜の風景を綺麗だと思っているのだからだ。


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