58:名無しNIPPER[saga]
2017/04/27(木) 18:47:52.99 ID:Ugt8L+Ki0
提督「相応しくなかったのね。服が」
こくんと、大井さんは小さく頷いた。
うるさくした北上さん、なんて二つ名がある私だけど、それは何も性格が真逆でも似たり寄ったりだからというわけじゃない。
北上さんの服装は、私と同じだからだ。一度、見たことがある。北上さんが制服以外の服を着ているのを。
まるで瓜二つだった。よくわからない英語のシャツと短パン姿で、自販機で飲み物を買っていた姿を。まさにあれは私と同じだったのだ。
その姿と私の服装を思い返したわけじゃない。なんせ私も自販機に飲み物を買いに行っていたところだったから。
目に映るは英語が違うだけのシャツと、色が違う短パン姿の小さな私。
私は北上さんにバレないようそそくさと退散した。妙に恥ずかしかったからだ。
あの時は理由はわからなかったが、今ならわかってしまう。そりゃ恥ずかしいわけだ。
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