23:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/15(土) 00:04:48.71 ID:WGA3Ae5K0
まぁそれはさておき。私は立ち上がりジャージにびっしりこびりついた砂粒を手で払いのけ、残った分を跳躍し落とす。最後にポニーテールに縛り上げた髪の毛を揺さぶり手櫛で残った砂粒を掴み落とした。
提督「おはじきはレア物なのに大井さんは持ってるんだね。だったら伝説級のって何なの?」
私は何事もなかったかのように屈み直す。
大井さんはそんな私を見てため息をこぼしたが、シーグラスの為なら致し方無い。とでも言いたげに私の隣に同じく屈みこみ黙々と散乱するゴミの道を漁る作業入った。
大井「ビー玉ですね。私、見つけたことないんで本当にあるのか嘘くさいですけど」
提督「ほほう。ビー玉ですかぁ。聞くからに存在が定かではないほど怪しいねぇ」
大井「まぁあり得なくない話ではあるんですけどね。私さっき言いましたよね、この薄いシーグラスは元を辿ればサイダーの瓶だろうって。シーグラスの中には瓶が割れずそのまま自然に研磨される物もあります。つまりそれは瓶を完全な状態で捨てていたって人がいるってことです。だからサイダー瓶が割れて中に残っていたビー玉が研磨される可能性だってあるはずなんです」
提督「たしかに、割ってから捨てる人なんて殆どいないないわね」
ならビー玉が存在する可能性は頷ける。だけど圧倒的に見つかる可能性は低い。
瓶だって一本が何分割されているのかわからないし、割れても砂状になって残らない場合だって考えられるのだから、必ずしも、ビー玉が完璧な状態のまま採取されることは難しいだろう。
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