170:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/19(火) 13:36:44.37 ID:hdqJBox50
提督「色々とごめんなさい。大井さん」
言いたいことをぐっと抑え込む。だって私が大井さんに言いにきてのは今日の嫌味を言うためじゃないからだ。余計なことを言ってタイミングを逃すのはもうごめんだ。
大井「まぁ、いいですけど。...今気づいたんですけど、頬、どうしたんですか?綺麗に赤い手形が染まってますけど。私、ビンタしましたっけ?」
提督「ああこれは、...気にしないで。大井さんのビンタじゃないから」
そうですか。なら気にしません。
冷たく言い放った大井さんだけれども、おでこを叩いていた右手は私に赤く残るビンタの跡に移動していた。
そして優しく撫でる。さっき髪の毛を解いてもらっていた時よりも優しく。
触れられるとひりひりと痛むのに、なんだか妙に心地よかった。
大井「こうやってゆっくり話すのは、なんだか、久しぶり、ですね」
提督「...そうだね」
本当に久しぶりだ。いつ以来、決まってる。あの夜の浜辺以来だ。
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