115:名無しNIPPER[saga]
2017/06/15(木) 01:31:42.91 ID:qNL29ZGy0
冷ややかな視線を私に向け、なんで私の刻印はOiだけなんですか。提督だけ名前が長くてずるいです。と言った。
大井さんにしては珍しく駄々をこねる姿に私は腹を抱えて笑い、ならOi sanがよかったのと返したのだ。
それが癪に触ったのだろう、そういう問題じゃないですと叱られた思い出。
だからって大井さんはその万年筆を使わないような薄情な艦娘ではない。その日以来真っ白の万年筆以外のペンを使っているのを見たことがない。
それはほぼ絶縁状態に近い今でも同じで、やはりその万年筆を使っている。だから余計にわからない。今の大井さんとどんな距離感でいたらいいのか。
一人で思い出話に花を咲かすのを止める。
我に帰った私は、馬鹿みたいに山積みになっている書類の天辺を一束下ろし、黙々と作業を始めることにした。
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