104:名無しNIPPER[saga]
2017/05/22(月) 00:19:38.16 ID:c4JYKnfD0
昔々その昔。まだソロモンの悪夢がそれほど力を持っていなかった時。
昔々その昔。まだ双璧をなすもう一人も力を持っていなかった時。
昔々。まだみんなが弱かった頃に、私は覚悟したんだ。
大井さんを殺そうと。
提督稼業をする者、いつかは訪れるだろう災厄に私が直面したあの日、私は大井さんを殺そうとしたんだ。
その方法は至ってシンプルで、尚且つ、遠回しな艦娘への死刑宣告だ。
今からこの海域に行って敵を迎撃してきて。この命令一つで、私は、大井さんを殺そうとしたんだ。
私が大井さんからストレートな告白の促しを受けた瞬間。私は防ぎ混んでいたこの記憶がフラッシュバックした。
狼狽え呆けていた口が急に塞がり、一瞬にして顔が青ざめたはずだ。
ただでさえ低血圧な私は、その変化にくらりとしたのだから間違いない。
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