青葉「けしの花びら、さえずるひばり。」
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8: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/11(火) 03:05:20.80 ID:2/pFdI7xO

「昔怪我をしてね。臨死体験って言うんだろうか…夢を見たんだよ。
その時のことを、これを聴いてると思い出すんだ。」

「臨死体験って…そんなに危なかったんですか!?」

「意識不明でICU送りだったね。確か目を覚ました時は…ああ、怪我から5日ぐらい経ってたなぁ。」

「良かったですねえ…治って…。」

思いの外深刻なエピソードに、気が動転してしまいました。
だから深くは追求せず、そのまま寮に戻ったんです。

そのまま椅子に座って…青葉は、ある事を思い出しました。


“なるほどな…僕は見た事があるよ、天国。”

“これを聴いてると、そこを思い出すんだよ。また行きたいなぁ…。”


激しい悪寒が背筋を駆け抜けて行ったのは、その時の事でした。
同時に、ゾッとするような彼の目も思い出して。

“司令官……何があったんだろ?
よーし、こんな時こそ記者魂!吐き出させて楽にさせてやるんだから!”

この時青葉は、彼が何か深刻なものを抱えている気がしました。
だから、取材と称して吐き出させれば、彼ももう少し、人に素を見せられるんじゃないかって思ったんです。

これは、記録の1ページ目。
そして20歳前後の青葉の人生の中で、人と言うものを一番深く探った記録の、始まりなのでした。




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