427: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/03(火) 06:11:48.07 ID:Swmr/6SvO
“…その程度なのかしら?”
“ナッ!?”
“弱いわね…そんな程度で晴らしてくれるなんて、随分大きく出たものだわ…。”
“ノ、ノマ、レ、ル…!”
“ふふ…この体はあげないわ……。
___あなたが、私に寄越すのよ。”
“ア……アアアアアアアアッ!!??”
目を覚ますと、あとは元通り海の中…怪我の血がまだ周りに浮いてて、それ程経ってなかったみたい。
私はね…あなたとジュンの事を知った日から、いつもあるものを肌身離さず持ち歩いていたの。
4年前にジュンの手当てをした時の、血染めのハンカチ…日常生活の中でも、それこそ戦闘の時でさえ持っていた。
ふと上を見ればそのハンカチが浮いていて…海の中に、その血もにじんで…私の血と混ざり合って…。
やがてその血が、この子の形を持った。
だからこの子は…私達の子。
『あなた』じゃなく、『私とジュン』の子なのよ…。
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