418: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/03/20(火) 00:09:14.10 ID:EjyKetk5O
え…速…!?
状況を理解するより先に、壁に磔になっていました。
扶桑さんの鋭い手によって、押さえ付けられる形で。
「海上だけが速いなんて思わない事ね…今の私は、生身もあなた達の知るそれでは無い…。
間近で見ると本当に可愛いわね…“赤ベースのメイク”なんてどうかしら?
ラインもシャドウもあるわ…あなたの肌を裂けば幾らでも。」
「ふふ…私を殺せば、彼の居場所は分からなくなりますよ?」
「一つ勘違いをしているようね…うふふ、ジュン以外にも私の目的はあるの。
青葉ちゃん、あなたの命よ。」
ぞくりとしたものが私を射抜いたのは、白い瞳と目が合った瞬間の事。
この人は、私を殺すつもりだ…!
爪が私の喉に近付いて、うっすらとした痛みが肌を這って。
でもあの瞳を前に、動く事もままならなくなった時。
『どごぉ!!』
「その子を離しなさい!」
「………“アヤメ”。」
彼女があの子の本当の名を呼んだのは。
あの子が彼女へ砲を撃ち、殺意を向けた時が最初でした。
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