404: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/03/03(土) 00:49:07.48 ID:OAldzK6hO
『今は乗員の皆様に“ご協力”いただいて、こうしてお話させていただいております。
ふふ、今の私はさしずめ、そちらで言う名も無き深海棲艦と言った所でしょうか。尤も…こちらには味方もいませんけれど。
早速で恐縮ですが…2日後、そちらへ攻撃をさせていただきます。
標的は__鎮守府。私の目的については、その際明らかになると思います。
今から30分後、船員の皆様には救命ボートで脱出していただきますが……その際、面白いものが見られると思います。
私からのせめてものご挨拶として受け取っていただければ幸いです。
では、当日はよろしくお願い致します。』
通信が一方的に切られ、今度はけたたましく電話が鳴り響きました。
通話を受けながら、ジュンはパソコンを立ち上げて…映し出されたのは、襲撃されたであろう漁船。
きっちり30分後、乗員さん達が救命ボートで船を去って行きました。
続いて甲板に現れたのは、あの人で…鉤爪のようになった手は、あの人が変わり果ててしまった事をより強調していて。
その手を海面に振ると、あるものが姿を現します。
それは昨日の映像で見た、ぽつぽつと青い彼岸花の生えた艤装。
そこに飛び乗って、船から少し離れて…漁船を遥かに越す高さの火柱が上がったのは、間も無くの事でした。
煙が晴れた時、漁船は跡形も無く吹き飛んでいて。
そこでカメラの映像は途絶えました。
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