392: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/02/23(金) 03:47:18.89 ID:ZbGgHjaLO
1週間が過ぎました。
今も捜索が続いていますが、一向に扶桑さんは見つからないまま。
最初の2〜3日は時折山城ちゃんに電話を掛けて、慰めていました。ですがそれも、今は出来なくなって。
徹夜の捜索に参加し続けた末、山城ちゃんは入院してしまったのです。
鎮守府に戻っても、情報面で捜索の手伝いをずっとしてたみたいで…艤装を外している時の疲労は、入渠じゃ回復できません。
過労とストレスにより、遂に倒れてしまったそうです。
ジュンもまた、心なしか疲れが見えていました。
いつも通り振舞ってるけど、私はあの時の物音も聞いてましたから。
捜索隊が集めた情報を見る肩は、どこか沈んでいるかのようで。
……青葉、じっとしてられないな。
「……少し、休んだらどうですか?最近あんまり寝てませんよね?」
「そうだな…少し疲れたかもしれない。」
彼を後ろ抱きしてみると、胸にかかる重さはいつもより深くて。
もう夜かぁ…気付けば捜索も任務も終わって、終業時刻となっていました。
「……時間だよ。少し横になろ?」
口調をプライベートに戻して、私は執務室に鍵を掛けました。
ここでこうしてジュンを膝に寝かせたのは、確か付き合い始める前でしたね。
髪を撫でてあげると、ふう、とより深い溜息が聞こえてきました。
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