363: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/02/03(土) 03:45:51.29 ID:rBI88CKnO
「………あの後、私結局どうやって帰って来たの?」
「…覚えてないのか?」
「うん……ある時から、記憶無いんだ。」
「………途中敵の増援はありつつ、重巡・青葉の活躍もあり敵は殲滅。
破竹の勢いで敵へと突入し、猛攻の末次々敵艦を沈めて行った…と言った所かな。」
「………本当は?」
「他の子達に担がれて戻って来た時は、血塗れだったよ。
ただ怪我自体は深くなくて、殆どが返り血だ。
………それと、戦艦棲姫の艤装の左腕を回収した。」
「………っ!!」
「検査の結果、上腕部に卍状の傷あり……いつか言っていた、君の叔父さんの特徴と合致する。
……お前が記憶を飛ばす程激昂した原因は、それだろう?」
「…………ジュン。」
私が口を開こうとした時、ジュンはおもむろに上着と軍帽を脱ぎました。
今の彼は、スラックスとインナーのTシャツだけ。
「………今からする話は、どこぞの軍人がプライベートでした噂話だ。」
その時私は、彼の意図を察したのでした。
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