361: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/02/03(土) 03:43:37.24 ID:rBI88CKnO
「…………。」
目を覚ますと、ベッドの中にいました。
手があったかいなぁ……ぼやけた頭でそのぬくもりの方に視線を動かすと…。
「………ジュン。」
そこには、私の愛する人がいました。
彼は何も言わず、ただ微笑んでいて。
私は少し軋む体を起こして、彼に手を伸ばして。
でもそれより先に、彼の方から私を抱きしめてくれたんです。
「…………良かった。本当に、良かった……!」
耳元で聞こえる声は、少し震えていて。
体中に伝わるぬくもりに、私も思わず涙が出て。
この瞬間の私達には、きっとそれ以上の言葉はいらなかった。
ただただ、私達はそうして生還の喜びを噛み締めていたのでした。
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