296: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/12/22(金) 12:18:54.38 ID:fvieGfDOO
「……ガッ!?」
「へえ…一丁前に苦しいんだ?バケモノになった癖に?
あの時あんたもこうしてくれたよね……苦しかったなぁ、死んじゃうかと思ったよ。
でもね、立場逆転とは行かないよ…あの日の再現、してあげる。」
敵の喉に手を掛け、ガサの手が深く食い込んで行きます。
艤装装着時の艦娘の力は、普段の数倍。みちみちと指が食い込んで…その手が喉ごと肉を抉り取ったのは、ほんの数秒にも満たない時間でした。
パクパクと口を動かし、防空棲姫は何かを呟いていました。
その動きは…「ごめんなさい。」って見えたんです。
その直後、傷から噴水のように血が吹き出ました。
それはガサに向かって降り注いで…彼女の顔は血に染まって。
「あったかいなぁ……ママ。」
そう呟く血塗れの顔に、一筋の肌色。
それは、ガサの目元から走っているように見えました。
彼女は一度微笑んで、機銃を敵に向けて。
防空棲姫の首が宙を舞ったのは、その銃声の後でした。
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